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8mmキャメラ鎌倉スタイル

日々、様々なお題に挑戦する映像ディレクターのブログ。

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は.『単純な脳、複雑な「私」』池谷裕二(著)

東京マラソンを走った方には気の毒な天気でしたね。
友人のディレクターが走るのでちょっと気にしてましたが無事完走出来たかな。
津波の方も心配ですよね。

さて、本のことです。
ジャケ買いというのがありますが、まさにそんな感じで手に取りました。
表紙のイラストは、映画「羊たちの沈黙」のクライマックスシーンを思い起こすような、頭蓋が割られ脳が乗っかってる状態。割られている本人が小人になって俯瞰でそれを覗き込んでいる、なんともシュールなイラスト。

単純な脳、複雑な「私」単純な脳、複雑な「私」
(2009/05/08)
池谷裕二

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本書は、脳科学について著者が母校で行った講義をまとめたもの。
深遠な内容にもかかわらず理解しやすい内容だとおもった。いろいろ面白いことが書かれてあるんですが、そのなかで脳には幽体離脱を生じさせる部位があるという話が印象に残った。幽体離脱の神経回路がヒトの脳に備わってることだけは、実験的にもどうやら確からしい。一流のサッカー選手は、ピッチを鳥瞰で見ることが出来る瞬間があるという話は解釈として近いだろう。『バガボンド』7巻で武蔵が宝蔵院の胤舜と対峙したとき、武蔵の内なる声「この満天から見下ろせば胤舜も俺も変わりない(ちなみに、ふたりを鳥瞰したコマは武蔵の視点だろう)」とか「うしろの葉っぱまで見えている……!!」という下りは、そんな境地に違いない。


「心ここにあらず」っていうのは案外ほんとうで「心」は身体から離れうるってことが書かれてある。そして大事なことは、他者の視点で自分を眺めること。それが人間の成長にとって大事なことになるからだ。ほかにもノイズやゆらぎ、使い回しながら進化しているといった話は読んでみて目から鱗を体験して欲しい。
た・ぶ・ん・何年待ってもブックオフには並ばない本だと思う。
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とっ東京マラソン・・・こんな近くでw

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