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8mmキャメラ鎌倉スタイル

日々、様々なお題に挑戦する映像ディレクターのブログ。

は. 『イームズ入門』 イームズ・デミトリオス(著)

 会社を設立して1週間が経ちました。とくだん変わったことはありませんが、何だかソワソワしています。いまのところオフィスを構えるまでには至っておりませんが、そんな時が来たらぜひ目標にしたい理想の仕事場があります。それは、今回紹介する本『イームズ入門』でレポートされている901スタジオ。
 かの有名なラウンジ・チェアやデザイン、映画など。数々のプロジェクトや製品は、ワシントン通り901番地にあった「901スタジオ」から生まれたとか。
 あえて使い古された表現で形容するなら“おもちゃ箱”のようなオフィス。「モノを創るための道具が過不足なく揃っている」そんな感じだ。本書の主人公チャールズ&レイ・イームズは、デザインを図面からおこすのではなくモデルをつくることから始める。モデル化によって事物の本質が見いだされるからだという。コンピュータなど発達していなかった時代のモノづくりの神髄といえるだろう。
 著者は、チャールズ&レイ・イームズのお孫さんイームズ・デミトリオス。読み始めたときは、いちいち脚注のような数字やかぎ括弧があって読みづらいなぁと思っていたんですが、その訳が途中で分かりました。つまり誰かの証言や引用文の出典を細かく巻末に記載している仕事の仕方は、チャールズ&レイ・イームズ譲りなんだと。実に細かい仕事ぶりで感心させられました。それは本書にも引用されるイームズの言葉に顕われています。「細部は単なる細部でなく、細部がものをつくるのです。」

 この年になってようやくイームズという文化を知りました。(「文化」といって言い過ぎではないだろう)イームズ=椅子(ミッドセンチュリー)くらいの認識しかなかった自分を多いに反省させれたことは言うまでもありません。

イームズ入門―チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景イームズ入門―チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景
(2004/10)
デミトリオス イームズDemetrios Eames

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ろ. 11月18日

本日11月18日、会社設立登記を申請しました。

個人としてはもとより、これからは法人としての責任を担い社業に邁進して参ります。何とぞ、ご支援、お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
ネーミングについてや、あれこれのこと。もう少し、人にしゃべりながら後付けで考えをまとめていきたいと思います(笑)。まずは、このブログを借りて、ごあいさつ申し上げます。

会社名
メガホン株式会社
代表 辰巳 昇

い.流星群

今年もしし座流星群がやってくる。

なかでも今年の11月18日は当たり年だそうで。

そんな日に、このブログであることを発表します。



ちなみに今年は明け方にみられるらしい。

温かいコーヒーやブランケットを用意し、夜空を見上げよう。



と.明野から望む南アルプス

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アルプスの向こうへ陽がおちて、日本で一番日照量が多いといわれる明野が暮れて行きました。







*

は. 『自分をいかして生きる』 西村佳哲(働き方研究家)

ワークスタイルやライフスタイルについて時々考えをめぐらせるクセがついたのは、今回紹介する本の前著『自分の仕事をつくる』を読んでからだと思う。
仕事の成果において他とはちがうもの、類をみない結果をあらわしている人はどんな働き方をしているんだろうという著者の疑問から生まれたレポートだ。本文を借りれば「やり方が違うから、結果も違う」ということ。そのレポートから6年越しの続編が『自分をいかして生きる』。今回も興味深い内容だった。著者に共感出来る理由は“常に問い続けている”ということ。そして足で書いてる感が伝わって来ること。この本を媒介にして次に読むべき本がみつかったことも収穫だった。
その本についてはまた別の機会に。

 先日、松田優作さんの特別番組が放送されていて、優作さんを撮り続けていたスチールカメラマンの方が語っていたエピソードが印象に残った。

松田優作     「いまなんの仕事してるんだ?」
スチールカメラマン「つまんない仕事です」
松田優作     「仕事に、つまらない仕事なんかあるか!」


仕事を自分の仕事としているか、自分をいかして生きているかということを優作さんは言ってるんですね。いまの仕事はご飯食べるための仕事で本当にやりたいことは他にあるんだ。とかいって「自分の仕事」にしていない自分。そして本当にやりやいことに行動を移さない自分を反省する。脳科学者の茂木健一郎さんは確かこんなことも書いてた。

「世の中に陳腐なものがあるんじゃなくて、陳腐なものの見方があるだけだ」。

慈しみをもってまなざしを向けてみると、いつでも違った世界が開かれている。
その差はわずかだけど、あまりにかけ離れていることも確か(だと思う)。


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