8mmキャメラ鎌倉スタイル

日々、様々なお題に挑戦する映像ディレクターのブログ。

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に. 紅茶休憩

イギリスに来てteaを飲む機会が増えた。
日本ではコーヒー党なんだけど、ここでは紅茶がうまい。
しかもミルクたっぷり入れてがぶ飲みする。
撮影の合間にしばし休憩が入る。
ここではどんなに撮影が遅れてても休憩を入れる。
終わりもきっかり18時45分。
あと1パートやればきりがよく終われるのにやらない。翌日に持ち越す。
そういう契約なのだろう。
結構ドライ。と思うのはこちらの育ちかた。(ここでは当たり前)
ある意味、正しいのかも知れない。

最大限のパフォーマンスを発揮してプロフェッショナルな仕事をする。
自分の時間を売って対価を得る。
必要以上にガツガツしてない余裕っぷり。
終われば家族や恋人、友人との時間、自分のための時間に心とカラダをシフトしていく日常の連続。
紅茶がうまいのはそんな感覚につき合ってるからかも知れない。
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ろ. リハ終了!

イギリスに来てそろそろ一週間。
ホテルとスタジオの往復を繰り返す単調な毎日だけど、
以前もそんな経験を長くしたことがあり割と慣れている。
今日リハが終了した。
明日から3日間お休みで火曜日から本番。

日本と勝手が違うのでちょっとやりにくい。
例えばスタジオからサブまでの距離がめちゃ遠い。
もともとトークバックでやり取りするのが嫌いなので、日本ではスタジオフロアー内にモニターを出してもらいそこに構えるのが好き。
今回はそうもいかないのでサブからスタジオまで何往復もすることになるだろう。走れ走れ。
ちなみにイギリスではサブのことをギャラリーという。
他にも車のトランク(a trunk)はブーツ(a boot)だって。

syasou.jpg


studio.jpg

ろ. BT Openzone

イギリスにいる。と言ってももロンドンではなくケント州。
ホテルに宿泊してるんだけどネット環境がいまいち。
BT Openzoneというワイヤレスなんだけど、部屋では繋がらなくてロビーで繋いでいる。しかも遅い!原因不明…

以前インドにロケ行ったときも、その時はアナログ回線だったけどなかなか繋がらなくてコーディネーターに「どうして?」って聞いたら、「象が回線踏んでるんですよぉ」なんて(苦笑)。
今回はワイヤレスだからなぁ…
使ってる人の人数で少しずつ分け合ってるみたいなこと?
海の家のシャワーじゃあるまいし、違うだろうな。


昨日からリハーサルが始まった。まずは順調、順調。
スタッフもおおらかで気さくな感じ、よかった。
今のところ食事も大丈夫。
でもそろそろ日本食が恋しくなってきたかも。
まだ先は長い…

は. 『LOST』

信じるか、信じないか。
乱暴に言えばこのドラマはそれがお題だろう。
「あり得ねぇ」なんて思いながら、『LOST』のシーズン1を見終えた。

旅客機が島に墜落して40人もの乗客が奇跡的に助かる。
島では“非”科学的といった不可解な出来事がしばしば起こり、
シーズンの最後ではそれがピークにきてto be continue…

シーズン2は2月からのレンタル開始(地元ね)とあって、それまでお預け。


ところで僕の乗ったBA6便は一昨日ヒースロー空港に無事到着。
今日はロンドン市内を観光して英気を養った。
明日からリハーサル。

20070115094701.jpg

は. 『きれぎれ』

現実と想像の交錯した物語り。
小説固有のイメージがビシビシ脳に運ばれてくる感覚。
町田 康ってまじヤバくない?って女子高生口調。

きれぎれ きれぎれ
町田 康 (2004/04/07)
文藝春秋

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書き出しはこうだ。

無数の大黒天吉祥天女が舞踊っている。

いきなり町田ワールドじゃん!

ぽんぽんと景気よく、ご祝儀って感じで百貨店の屋上から人間が飛び降りてくる。巨大化した僕の顔が空中に君臨して、またひとり落ちていったのは妻。

凄いストーリーの運びやなぁと思いきや、それは読む側の早とちりだと後で分かったり。奇妙な世界なんだけど、現実の社会はさらに歪んでたりしてこういうことってあるよね。と妙に納得して読みすすめるうちに想像の世界が現実の世界とディゾルブしてる。
面白い。

悲壮のうらに潜んでいる笑劇。
こんなん書かれたらたまらんね。

は. 『ヒルマン・カーティス:ウェブ時代のショート・ムービー』

その昔オフライン編集といえばそれこそ寝袋にくるまって泊まり込みでやってた。
高価な編集機材は会社にしかなかった。
今ではチープ革命(『ウェブ進化論』に詳しい)の恩恵を受けて、コンピュータがあればどこでも出来る世の中になった。
実は『ウェブ進化論』とこれから紹介する本は僕の中でリンクしている。

ヒルマン・カーティス:ウェブ時代のショート・ムービー ヒルマン・カーティス:ウェブ時代のショート・ムービー
ヒルマン カーティス (2006/09)
フィルムアート社

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『ヒルマン・カーティス:ウェブ時代のショート・ムービー』は、ウェブデザインの世界で名声を手にした著者が、9.11同時多発テロ以降の後遺症に苦しむ閉塞した社会や自分の殻を打ち破るべく企画したいくつかの仕事について明かされている。
ウェブデザインで名声を得たけれども、そこがゴールではないと実感していた彼のベクトルは映画に向いていた。
ただ、今も主流にある伝統的なスタイルの映画作家ではなく、デジタルで撮影しFinal cutで編集、Flashを使ってウェブで配信するというニュータイプのフィルムメイカーだということ。
テクノロジーの進化は計り知れない。
フィルムや劇場で公開することにこだわらなければネットで作品を発表出来る。
今さら言うのもなんだけど、ネット世界はリアル世界よりも不特定多数の人が見てくれる可能性を秘めいている。地球の裏側でだって。(言うまでもないか)
この本には章の区切りごとに映画監督やら芸術家の箴言みたいなものが書かれてある。
例えば、
すぐに出来てしまうのだから、もうすでに出来上がっている様なものさ。  
サルヴァドール・ダリ

ともあれ、誰にでも創作のための環境や準備は整っている。
あとはやるか、見てるだけかどっちかだ。


http://www.hillmancurtis.com/

は. 『ウェブ進化論』

本当の大変化はこれから始まる。らしい。『ウェブ進化論』です。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫 (2006/02/07)
筑摩書房

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これを読み終えたとき、スゴい世の中が来る。って単純な俺。
理論的にというか既に実証されていることを分かりやすく説明されると納得してしまう。
色々と面白いことが書かれてあるんだけど、ここでなぞる必要はないので割愛。
そのかわりひとつだけ。
著者が訴えることのひとつにオプティミズム(楽天主義)がある。
楽天主義に支えられたビジョンが大事なんだということ。
なんだか俺にも出来そうな気がしてきた。ってそれは早とちり?

は. 『知識ゼロからの ワイン入門』

もともとお酒好きな私。これまでのお酒にまつわる失敗談は数知れず。
なかでも語りぐさになっている話をひとつ。

当時まだ制作会社のプロデュー兼ディレクターとして仕事をこなしていた頃。
とある局の月間スペシャルの番組制作に関わった。
なんだかんだあって(9・11とか)かなり予算オーバーになった。
なんとかトントンにしたけど儲け無し。
制作会社的にはNG。
当時はまだのんびりした会社だったので、そんなに突き上げられることもなく終わったんだけど、
俺としては不甲斐ない結果にグチャグチャした澱がたまってた。

もつ鍋屋で打ち上げの夜、その事件は起きた。
現場で一緒に汗を流したクライアントやスタッフは戦友みたいなことなんで害を及ぼすことは無いんだけど、時々打ち上げだけに参加する偉い人っているでしょ。っていうか偉いから現場は任せた!って感じなんでね、別に悪いことじゃない。
そんな偉い人(エグゼクティブプロデューサー)にヘッドロックかけてデコピンを何発もかましてしまった。でも笑って許してくれたけど(人格者だ)。

知識ゼロからのワイン入門 知識ゼロからのワイン入門
弘兼 憲史 (2000/12)
幻冬舎

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『(知識ゼロからの)ワイン入門』は、ワインの番組をディレクションすることになって付焼き刃で読んだ本。
この本にはワインを楽しむ基本の基本が書かれてある。
弘兼憲史さんの漫画が所々あって読み心地いい。

一般に、ワインを飲むときは「赤ワインは室温で、白ワインは冷やして」といわれる。
ただしこれは、エアコンの無い時代の、フランスでの話だ。

なんていう下りは目から鱗。
赤もモノによっては少し冷やした方がいい。
ワインも知れば知るほど奥が深い。
まだある。
ワイン用の葡萄はやせた畑の方がいい味を出すそう。
栄養がよすぎる土地で育つと、枝葉が育ちすぎてしまう。
そのため実にいく養分が少なく、貧弱な果実しかできない。
栄養が少ないやせた畑では、葡萄は苦しがって水と養分を求め、必死になって根を地中深く伸ばしていく。その結果、様々な地層の栄養分が絡み合った、複雑なニュアンスの味を身につけるという。

そこで、「部長 島 耕作」が漫画で登場。
「なるほど 苦労しない奴はブクブク太ってダメになる 人間と似てるな」だって。
勉強になるなぁ…



もつ鍋屋事件から3年後
笑って許してくれたエグゼクティブプロデューサーは、とある外資系映画会社の代表取締役に就任されました。



は. 『ルート66』

以前、コマーシャルの出演を快く引き受けてくれた音楽プロデューサーのJ.カックルさんが息子さんとルート66を旅してきた。
その様子は彼のブログで見ることが出来るんだけど、いい感じ。
(Please check out his trip blog at Anyway)
実は彼と飲んだ時に、「今度ルート66を旅をするんだよ」と聞いて興味が湧いたんだ。
アメリカン・カルチャーってくらいの知識だったんだけど、その歴史を知ると俄然面白くなってくる。

ルート66―アメリカ・マザーロードの歴史と旅 ルート66―アメリカ・マザーロードの歴史と旅
東 理夫 (1997/11)
丸善

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この本は、第一部がルート66及びアメリカ・ハイウェイ史について書かれてあり、第二部でルート66のドライブ・ガイドが書かれてある。
史実については興味深いんだけど、ドライブ・ガイドの方はもうちょっと写真がみたいよなぁって思う。それに96年当時の情報なので11年も前のこと。情報としては古い。
go westって言葉があるが、一般にはシカゴからロスに向かうのが順行だとするガイド本が多いらしい。
けれども、この本はカリフォルニアから東へ向かうルートを紹介している。


人生に寄り道は大事だと思う。
走ってるときはそれでいい、けどいつか、立ち止まって色んなことを考える時が来るんだろう。
そんなとき、俺も道を旅してみたい。

そうそう、こんなこと言っちゃJ.カッックルさんに怒られるけど、
ブログの写真とか見てて思った。
端から見たら、これ映画の『パーフェクト・ワールド』そのものじゃん、て。(ごめんなさい、ジョージ)

パーフェクト ワールド パーフェクト ワールド
ケビン・コスナー (2006/10/06)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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は. 『映像の発見』

どちらかというと映画オタクでもないし、映像マニアでもなく一般的な知識くらいはあるかなっていう程度の俺。
でも映像の仕事を始めてもう何年?何年?
って自分のことなんだけど、人並みにメシは食えてます。
去年を振り返れば何の仕事でメシを食ってたかというとテレビが多い。そのジャンルも色々。
映像には“音楽効果”さんという職種があって、音楽や効果音をつける人のことを言う。
テレビの仕事に限っては、いつも同じ人に仕事を頼む。
ということは、俺の仕事の大半を知ってるということ。
この前も録音作業の時に「この(俺が)創ってる番組の幅ってどう思う?」って意見を聞いたら、「いや、創ってるものが違っても<あったかさ>は同じですよ」って。
詩人やなぁこの人!って思わず感じたけど口には出さず、「それってスゴいリップサービスやん!」って口走ってしまう。

映像の発見―アヴァンギャルドとドキュメンタリー 映像の発見―アヴァンギャルドとドキュメンタリー
松本 俊夫 (2005/10)
清流出版

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『映像の発見』を紹介します。
著者は松本俊夫。日本で最初に「映像作家」と名乗って、新聞、雑誌に公認させた第一号らしい。(本人がそう書いてる)
そう、この本は1963年が初版で十三刷まで重版された。
ここ数年、古本屋でも入手困難になったこともあり再販を望む声に押されて再販となったらしい。
世界的名作映画を独創的な視点で論じている点では映画論なんだけど、あらゆる芸術の本質に通じるメッセージが伝わってくる。

ここんところ何年も、映画やドラマはマンガや小説の原作をもとに創られるものが多くて「それってどうなん?」って思わない?
何が不満かって、小説で面白かったもの(小説固有のイメージ)に並ぶ映像表現(映像固有のイメージ)の素晴らしさで納得させられた経験がほとんどないから。
かといってオリジナリティー至上主義を訴えているんじゃなくて、もうちょっと何か映像でしか表現出来ないやりくち、演出があるんじゃないだろうかということ。

<再販に寄せて>著者はこんなことを書いている。
私がこれを書いた当時、まず対決しなければならなかったのは、映画はカメラの前の客観的な現実の再現であると考え、観客はスクリーンの像を介してその向こうの現実を見るとする映画観である。あるいは同時に映画の価値はその内容であり、そこに繰り広げられる事象や物語りの主題こそ映画の本質だとする観念的なテーマ至上主義とも対決しなければならなかった。

んなこと、考えたこともないっす(苦笑)
やっぱり、創るものに<おでんのような味のしみたあったかい>愛情こめこめすることが俺なりに出来ること。それってつまりアルチザンなのかも知れんけど、たまにはアーティストっぽいこともやってみたいなぁ…


松本俊夫実験映像集 DVD-BOX 松本俊夫実験映像集 DVD-BOX
松本俊夫 (2005/06/24)
ビデオメーカー

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は. 『企画書は1行』

去年の11月頃、テレビ番組の企画書を3本書いた。
ミニ枠の帯番組から毎週のレギュラー番組に単発企画。
それなりにリサーチもし、渾身の気迫で書いたつもり。
でも残念ながら3本ともボツ。
運がなかったのね。って運じゃないか(苦笑)

企画書は1行 企画書は1行
野地 秩嘉 (2006/06/16)
光文社

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この『企画書は1行』は、タイトル通り自分の想いを実現する一行をいかに書くか、そこにフォーカスしている。ハウツーやテクニックを紹介しているんじゃなくて、コツみたいなことを企画実現者の取材を通して書いてある。
文章や構成は上手いにこしたことはないが、それが全てじゃない。
要は、その企画面白い!やってみよう。って思わせる1行があればいいんだよね。めちゃシンプル。

「“企画とは本当に自分が実現したいこと”の一点に尽きる」っていう一行。
勉強になりました。


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