8mmキャメラ鎌倉スタイル

日々、様々なお題に挑戦する映像ディレクターのブログ。

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は. ハリウッド・プライス

1枚980円(まぁ安い)ということで『エクソシスト~ディレクターズカット版』を購入。
このディレクターズカット版には、“スパイダーウォーク”(怖すぎ)を初め、公開当時ショッキングすぎるとしてカットされた15分の未公開映像が収録されている。
“スパイダーウォーク”とは(ジャケを見て理解したんだけど)ブリッジして階段を降りてくる様だ(笑)。

悪魔に取り憑かれた女の子(リーガン)の特殊メイクもさすがだが、あの部屋の寒さが視覚的にわかる(息が白い)演出、ロジック(霊場は寒い)は意外な発見だった。照明効果も重要なファクターのひとつだろう。



それにしても、悪魔って口汚いんだね。
ちなみに、日本語吹き替えで観てみると放送禁止用語を口走ってた(苦笑)



12歳の少女リーガンに取り憑いた悪霊を抹殺すべく、エクソシスト《悪魔祓い師》の想像を絶する闘いが始まる!



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へ. カマゲイ

マルチキャメラシステムやワンシーンワンカット撮影の手法を用いた黒澤 明 監督も、
自分とは違う手法で撮る監督の作品を研究されていたようで、晩年 成瀬 巳喜男作品も鑑賞していたらしい。
その昔(DVDがまだまだ普及していない時代)渋谷のWAVEでレーザーディスクの成瀬作品を購入しようか迷っていた時期があった。結局、薄給だったので断念したわけだけど…(苦笑)

<鎌倉芸術館名画鑑賞会>

成瀬 巳喜男 生誕100年記念上映会

2006年2月2日(木)鎌倉芸術館大ホール 全席指定 1作品 800円

11:00開演『流れる』(1956年 東宝 117分)

14:00開演『浮雲』(1955年 東宝 124分)


ポップコーンやコーラは買えないけれど、吹き抜けの中庭にある竹が美しい鎌芸へ。是非!

鎌倉芸術館ホームページ
鎌倉芸術館チケットセンター 0467-48-4500

と. 風景写真

Win Las vegas
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グランドキャニオン
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朽ちた水車
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サボテンBrother's(笑)
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透明ボトル置いてみたら…
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は. 『罪と罰』この描写がスゴい!

『罪と罰』 この描写がスゴい!を拾ってみる。
やはり物語りの序盤で最初の山場、主人公ラスコリーニコフが金貸し婆(アリョーナ)を斧で殺害するシーンだ。
『罪と罰』全編を通してなんだけど、このシーンも現場のディティールが鮮明に浮かび上がってくる。(その現場を覗き見しているような感覚)

殺人が行われ(婆さんだけでなく、婆さんの腹違いの妹リザヴェータも殺害)、我に返り「逃げなければ」という段で、その殺人現場に招かれざる客がやってくる。ドアを開けて出ていくわけにも行かない。そこまででもドキドキなんだけど、その後の描写がスゴい!と思うわけである。

(本文抜粋)
呼び鈴のブリキめいた音ががらんと鳴ったとたんに、彼は突然、部屋のなかの人間が動きだしたような気がした。

(笑)どうです、想像したら怖くないっすか?
なんだろう…ホラー的な怖さっていうより、殺人犯の高揚した精神状態ってこんな風なの?みたいな。(ドストエフスキイの想像力って…)


映像表現するなら、どんなカット割りが効果的だろう…ブリキめいた音の表現って…まだまだ想像力と表現力が追いつかない(苦笑)。


さて、作家はこの主人公の犯行を俯瞰でも見ている。
(本文抜粋)
あの最後の日の、彼に対する作用のしかたは、ほとんどまったく機械的といっても良かった。
それはまるで、だれかに自分の手をつかまれて、いや応なく、盲目的に、超自然的な力で、うむをいわさず、引きずっていかれるようなぐあいだった。それはちょうど、着物の端が機械の車輪に引っ掛かって、機械のなかに引っぱりこまれ出したときのようなものだった。


当初、ドストエフスキイは一人称で物語りを叙述するつもりだったらしい。
しかし、「あらゆる問題を掘りつくす」ことを目指した作家は、(一人称の叙述)いったん取り上げた方法を捨てて、書きかけた原稿を全部焼却した。
結果、ロシア文学、また世界文学の金字塔を打ち立てたのだ(私個人の思いデス)。
最善の方法とは何か?突き詰めるときりがないかも知れない。だが、そこを突き詰めることがすごい描写を生むんじゃないだろうか…


  

は. 『罪と罰』

『罪と罰』(ドストエフスキイ)読了。高校生の時に読んで以来なので、およそ20年近く経っている(年とったぁ…)。大阪で暮らしていた頃、家の本棚で見つけた本だ。
夜中、布団にもぐって無心で読んでいた当時を思い出す。(今考えるとキモイ奴だ)

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講談社版 世界文学全集=18 1967年2月18日第一刷発行 定価580円

帯には、以下の宣伝文が。
「大寺院の尖塔が色濃く影を落すネワ河
首都ペテルブルグのひと夏を背景に
人間回復への祈りをこめて展開する
青年ラスコリーニコフと娼婦ソーニャの物語
……永遠に変わらぬ愛と理性の古典は
今、名訳に蘇る。」


『罪と罰』は、主人公ラスコリーニコフが強盗殺人を犯し、自首するまでが主筋となっている。
ただ、他にもいろんな出来事が絡み合い、複雑な構成になっているのはもちろんだ。
解説を読めば、(以下抜粋)リズムは急ピッチで、筋の展開は意表をつき、場面はつぎつぎとめまぐるしく変わりながら、息つく暇も与えずに物語りが進行して行く。
というように、感嘆の連続である。
自分の読書スタイルとして、区切りのいい章、節で本を閉じるんだけど、この『罪と罰』は“続きはどうなる?!”的な感覚で、ムズムズしたもんだ(笑)

小説を読む際に、これを映画にするなら?という視点で読むことも考えている。この『罪と罰』については、まだまだ読み込まないとアイデアが出てこないだろう。といっても、好きな部類のお話ではないので、ちょっと敬遠する。
ただ、構成や心理描写、ストーリーの運び方は勉強になるので、また機会があって読みたくなったら、今度はノートを取りながら熟読してみよう(やっぱ、ちょっとキモイっすか?ね…)。


さて、次回挑戦するお題は、『罪と罰』の、この描写がスゴい!を拾ってみたいと思います。

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へ. 江の電の踏み切り

地元の鎌倉で見つけた、少し風変わりな造形物や景色を切りとってみたい。
とはいえ、度々発見することが出来るのか少々不安ではあるが…。

江の電 踏み切り(制作年不詳)@御成通り近く
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レールと車輪から出来たと思われる“踏み切り”。
当時は手動で動かされていたのであろうか?誰かか常駐してた?それとも居合わせた通行人が手動で動かしていた?
どうも電気仕掛けで動いていたような作りにはみえないので(笑)

言ってしまえば不要なものを、こういう形で残しておこうと思うのはどうした心の動きか。(単に撤去費用をケチった訳ではあるまい)

赤茶に錆びた踏み切りは、運行の安全を祈って佇むようだ。

は. プレゼンテーションの極意

お題「観る、聴く、読む」のなかの「読む」について。今回は、川崎和男著『プレゼンテーションの極意』を紹介する。
昨年末に一気に読み上げた(ってほどの頁数ではないが)んだけど、なかなか示唆に富んで面白い。
曰く、「パワーポイントは創造性を奪い取る」のような断言。





川崎和男氏は、著作の帯の紹介を借りれば「メガネ・液晶TV・人工臓器・原子力エンジンまでをデザインするデザインディレクターであり、大学教授、医学博士」だそうだ。あの「G」マークでお馴染み、グッドデザイン賞の審査委員長も務められたそう。

「プレゼンテーション」という行為は、単なるビジネスのノウハウでは無い。自己実現の手法でもあるのだ。という著者の考え。だから、安易なテンプレート(パワポ)で“これで良しとするな”的なメッセージが響く。



私の仕事は職種柄どちらかというとプレゼンする機会にあまり恵まれない。(というか自分次第なのだが…)けれども、自己実現のためにどうすれば良いのか。そんな気合い(笑)のようなものを学んだ気がする。

は. あの子を探して

高倉健主演の映画『単騎、千里を走る』(監督/チャン・イーモウ)の公開が待ち遠しい私。正月に、チャン・イーモウ監督作品『あの子を探して』を観る。


中国の農村にある小学校の代用教員になった若干13歳の少女ウェイが、代用として務める約1ヶ月の間に、児童が誰一人も辞めなかったらもらえるという(確か)50元を目当てに、授業内容もそこそこに児童の監視を続けていた。
そんなある日、クラス一の腕白少年チャン・ホエクーが、家庭の事情で街へ出稼ぎに行ってしまった。ウェイはチャンを探しに町へ赴くのだが…。


ファースト・カット、少女が村長に手を引かれて小学校へ連れてこられる後ろ姿から始まる。このカットを観た時、黒澤明監督の「赤ひげ」のファースト・カットを思い出した。
『赤ひげ』の特典リーフレットに、山田洋次監督の以下の文がある。

ファースト・カットを見れば、その監督がどんな語り口を持っているかわかるし、面白い映画かどうかということも大概決まってしまうものだ。
黒澤作品。
例えば大きな排気量のエンジンのアクセルをグンと踏んづけ、すさまじい加速でスタートする車のシートに身をまかせているような、あのしびれるような快感のみなぎる、力強い語り口。
『赤ひげ』のファースト・カットは、男の後ろ姿の大写しから始まる。
単純明快な幕開けである。




『あの子を探して』も、単純明快な幕開けであった。うん、期待できるかも…

ストーリーが進む。
町で迷子になったホエクー。必死に探す少女チャン。お金がないばっかりに苦労する二人。
その様子が丁寧に映し出される。
そして、少女が号泣しながら(あるものを通して)ホエクーに呼びかける。
それを見たホエクーも号泣。
次のカット、鮮やかな転換、小気味の良い切れ味の編集だった。
二人が出会い、抱擁するシーンではない。そんな野暮ではない。


この辺の編集も、『赤ひげ』にある。
加山雄三扮する保本登が、狂女(香川京子)に殺められようとする瞬間、赤髭(三船敏郎)が襖を勢いよく開ける。次の瞬間、(以下、山田洋次監督いわく)「赤髭が狂女を抱き止めるという芝居はない。鮮やかな転換、小気味の良い切れ味。」なのだ!(奮)


まぁ印象としては、お正月にスローな気分で観るには良い映画でした。(でも、ちょっと退屈だったかな)次は、チャン・イーモウ監督作品『初恋のきた道』(主演:チャン・ツィイー)でも観ようかな♪

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